ごあいさつ
食事は、人間の生活の営みにとってとても大切なものです。 ただ、「満腹になる」、「栄養をとる」と言うだけではありません。 「食事・料理・器」そこには、日本の文化があり、日本人は古来より四季折々に合わせて、食卓を美しく整える事を大事にして来ました。また、食卓を囲み一家団欒の中で美意識が磨かれ、躾がなされてきました。しかし、近年、このごく当たり前であった習慣が希薄になって来ています。
当社が設立した３０年前、学校給食はアルマイトやプラスティックの器で配膳されていました。
金属やプラスティックの食器で育った子供たちが大人になったとき
- 日本の磁器の食器の良さが理解できるのか？
- 有田焼の事を知る人がいなくなるのではないか？
- 有田焼産地は消滅してしまうのではないか？
このような不安から給食の中に「有田焼 磁器食器」をとの思いを抱き 匠では設立時から強化磁器による給食食器を主力製品として製造に取り組みました。
しかし、寸法精度の高い製品の量産技術に関して他産地より遅れていた有田で給食食器を製造することは困難だと言われました。また、実際の給食現場では「割れやすい」「重たい」「重なりが悪い」「洗浄の機械に通らない」など問題点が多くありました。
その中で、匠の強化磁器は、佐賀県窯業技術センターの協力を得て、最新の技術やノウハウを研究・開発し、今まで不可能とされて来た集団給食（学校、病院、高齢者施設など）の現場における磁器食器の使用を可能にして参りました。
また、その中で様々な匠ならではのノウハウや品質管理を身に着け、強化磁器のみならず一般の有田焼のなかにも生かせることが出来ました。
また、近年も新たな技術開発が進んでおり、今後もお客様にとって「喜ばれる器づくり」に取り組んでまいります。
会社概要
| 商号 | 株式会社匠 |
|---|---|
| 所在地 | 〒844-0027 佐賀県西松浦郡有田町南原丁80-19 |
| 連絡先 | 電話：0955-43-3107 ファックス：0955-42-3078 |
| 代表者 | 代表取締役 西山 典秀 |
| 設立 | 1986年7月 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 主要業務 |
強化磁器食器の素材開発・委託製造・卸販売 |
沿革
| 昭和61年 | 陶舗匠 として創業 強化磁器食器の研究開発をはじめ商品化「かれんシリーズ」発売 |
|---|---|
| 平成5年 | 株式会社匠 設立 給食用軽量強化磁器食器開発 三信化工株式会社様と取引開始 「あじわいシリーズ」発売 |
| 平成5年 |
ユニバーサルデザイン テレサシリーズ発売 |
| 平成8年 | 中小企業創造活動促進法の認定 |
| 平成13年 | 「たくましい佐賀企業づくり支援事業」認定電磁調理機用強化食器の研究開発 |
| 平成16年 | 経営革新企業販路開拓事業 事業可能性評価A評価 認定 |
| 平成17年 | エコマーク商品認定を受ける Q-shock商標登録 記者発表 素材強度230Mpa |
| 平成19年 | 際立つ佐賀・たくましい佐賀企業づくり補助事業 ＲＨＩＮＯＣＥＲＯＳ導入（３Ｄモデリングソフト） モデリングマシン（ＮＣ切削機）導入（主に使用型・見本サンプル等の製作） 佐賀県窯業技術センターと技術指導契約 （現在も継続中） |
| 平成21年 |
ホテル椿山荘東京様取引開始 オリジナル椿デザイン開発販売 |
| 平成27年 |
事務所移転（現事務所） |
| 平成28年 | 外食産業・飲食店向け食器の企画・販売 |
| 平成28年 | 佐賀県窯業技術センター世界最強磁器 発表 |
| 平成29年 | アリタクリエイト株式会社様と取引開始 |
| 令和元年 | 2019年度 さが「きらめく」ものづくり産業創生応援事業 新技術新製品開発補助金交付決定 佐賀大学共同研究 |
| 令和2年 | 世界最強強化磁器陶土 完成 |
